ほんとうの私を求めて

 

ほんとうの私を求めて (集英社文庫)

 ずっと忘れていた自分自身を、誰かが自分を信じてくれていたから取り戻すことがある。

 誰かが待っていてくれたから取り戻せることがある。

 

 「どんな人にも人に言えない暗い過去がある」この本の中でそのようなことが書かれていたとき、私はそれが真実だと思った。それは善悪とかそういうことだけじゃなく、人には話したくないような暗い自分の過去だったりする。

  中学生のときに、オードリーヘップバーンが戦争中、物を食べることができずにがりがりに痩せていたことを知ったとき、あんな美しい人にそんな暗い過去があるのだとしって衝撃を受けたのも同じことだと思う。

 ドラマ「小さな巨人」の主題歌「ノンフィクション」を聴いたとき、こんな風に誰かのことを思えたら素敵だと思った。

 どんな暗い過去があろうと、どんな状況にいようと、どんな気持ちでいようと、その人の本当を知りたい、そしてその人に会いたいと思えたら、それよりも強い感情なんてないと思う。

 そしてそんな風に思ってもらえたら、きっと人はほんとうの自分に帰ることができると思う。