Dean & Deluca

 マンハッタンの物価はとても高い。

 日本のDean & Delucaでは買い物はほとんどしたことがない。住んでいた横浜の横浜そごうにもこちらに来る少し前にDean & Delucaが入ったけど、眺めるだけで滅多なことでは買い物しない。

 その理由は高いから。日本だったら同じお金でもっと美味しいものがたくさん買えるような気がする。

 でもマンハッタンでは至るところで、軒並みものの値段が高く、自炊するための食料品も高い。

 日本では自炊をすれば、惣菜を買ったり、外食をするよりは明らかにコストがかからないけど、そうでもないのがマンハッタンだ。

 Fairwayや、Whole Foodsで買い物をして自炊をしてみても、そこで買う寿司や惣菜を買った方が自炊するのと同じコストで済むようなことだってある。

 惣菜や外食の値段が自炊と変わらないのは、それを作っている雇用者の賃金が安いからだと思う。それはこの街にさまざまな人種の人が行き交っているのをみれば想像がつく。

 こういうことは外食産業に限らず、ネイルサロンのサービス料金にだって反映されている。

 

 話は横道にそれたけど、Dean & Deluca。

 日本では滅多に利用しないけど、こちらではよく買い物に出かける。炊事の苦手な私でもここに来れば何か新しい発見とやる気をもらえる。

 惣菜は高いけど、どこも高いマンハッタンでは大して気にもならない。

 昔、マンハッタンで同じ時間を過ごしたお友達が、Dean & Delucaに来る人たちは、一流を知った上で、敢えてDean & Delucaに来るんだといったような、何か意味深なことを言っていた。当時私には見えていなかった何かを彼女は感じ取っていたのだと思う。

 これはすなわち、訪れる人に物を売るだけではない、何か違う価値観も与えてくれるということなのだと思う。

 新しい発見とやる気をくれる食料品店、Dean & Deluca。