モーツァルト

 七夕の短冊に、大きくなったらウィーンに行くと書いた時から憧れていたウィーン。本当に行って良かった。音楽をやっている人はいつか行くといいと思う。

 小学一年生の頃から高校生までずっとやっていたピアノを、今年の春から再開した。膝が痛くて茶道をお休みしていたので、それに代わるお稽古を探していたのだ。

 お友達に紹介してもらった先生は、私が子供の頃の先生とは違って、やりたい曲を弾かせてくれる。のだめちゃん(のだめカンタービレ)のピアノを聴いてから、いつか弾いてみたいと思っていたモーツァルトのトルコ行進曲を今は弾いている。

 

 モーツァルトは弾いていると自分の心がどんどん軽やかに舞い上がっていくような気持ちになる。

 子供の頃にモーツァルトを弾かせてもらえていたら、私はもっともっと一生懸命ピアノに取り組んだだろう。

 今ピアノに挫折しそうな人、その地道な練習を積めば、モーツァルトのような自分の心が本当に嬉しくなる曲を弾くことができるようになる。だからあきらめないでほしい。

 

 ウィーンのシュテファン寺院で初めて知ったけど、モーツァルトはシュテファン寺院で洗礼を受けた。モーツァルトの息子も同じように洗礼を受けたというから、モーツァルトは敬虔な信徒だったのだと知った時、だからこんなに心が舞い上がるような曲を作ることができたのだと、本当に実感することができた。

 

 シュテファン寺院の帰り道、すぐそばにペーター教会があって、この教会も立派な建物だったので入ってみたら、ミサが始まるところで、思いがけずミサに参加してしまった。神父さまのお話はドイツ語で当然わからない。でも見よう見まねで参加していたら、賛美歌が始まった。その時、どうしようもなく感動して、涙がこぼれてしまった。

 ウィーンで最初に味わった感動は、ペーター教会のミサの賛美歌。

 正直、オペラ座で観た、オペラ「トスカ」よりも感動した。

 ウィーンには音楽を愛する人の心を満たす本当の音楽があると思う。